人間、必要ない、ってなるよ
2017年 06月 07日
白糠の手負い熊の事件。
鹿駆除のため山に入ったハンターが、自分の近くに母熊と子熊を発見して、母熊を撃った。倒れた母熊を後にして一旦場を離れ、戻ってみたら親子熊の姿はなく、血の跡が山中に向かってついていた。
…そしてお決まりの猟友会の山狩り?
自分は海、河、山、年中散策してるけど、シーズン中は山には入らない。枯れ木で見通しのきく冬だけ入る。
春はお目覚め熊が、たくさん美味しくごはん食べる。
夏は子熊たち連れて、あちこち活動。
秋は冬越しに備えて、必死に食べ回る。
熊には熊の生活がある。生き生きと、豊かに。
そして山は、そんな彼らのたった一つの、大事な住み家。
勝手にそこへ入り込むなんて、やっちゃいけない。もしあたしが熊にケガでもさせられたら、最後は熊が殺される事になる。
自分の住み家で当たり前に生活しているだけの熊を、殺す遠因を作っちゃいけない。
仕事で山に入るにしても、きちんと手立て、対策を講じてから入ってほしい。昔から馬鹿の一つ覚えみたいに「山に入ったら熊がいて(←当たり前)、止むなく撃ち殺した。」×××
熊に出会ったら撃ち殺す、って対策しかない。そして、それは本来のところ、対策などではない。
人間としての知恵を持って生まれてきた甲斐がない。知恵を出し惜しみして、軽い考えのまま、毎度山に入っているからこうなるのだ。
熊に限らず、動物と人間が良い関係を保つためには、人間が知恵を出して状況をコントロールする必要がある。
私利私欲のためなら、もっと真剣に頭使うだろう?
しっかりせえな!
人間として生まれてきた甲斐がない。
「きみにとってぼくは」 川崎 洋
屋根瓦に樹の影が
もどかしそうに揺れている
おいおい ほらほら と
誰かからのサイン
何かとても急を要するらしい
鳥
答えてくれまいか
きみら、地上を離れて飛ぶというやり方は
どういうきっかけから
そうなったのか?
人間ではもうダメなのか?
今からすぐ 海へ行って
魚にたずねてみたい
ぼくにはきみが必要だが
きみにとって
ぼくはどうなのか? と
by toku2828
| 2017-06-07 20:18
| 思想
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